やさとはこんなところ

美しい里山やさと

豊かな自然に恵まれた土地

畜産 有機の郷づくりの会 いしおか有機農業推進協議会有機の郷づくりの会の拠点となる茨城県石岡市の旧・八郷町エリアは、茨城県のほぼ中央、筑波山・足尾山・加波山・吾国山・難台山などの国定公園、県立自然公園に囲まれ、2009年には「にほんの里100選」にも選ばれた穏やかな里山の風情の残る美しい農村地帯です。

総面積は153平方キロメートル、東京23区のおよそ四分の一の面積を持ち、東京からは70キロメートル圏内、普通電車では都心まで1時間半ほどの距離ながら、その面積の約半分を山林が占めるという自然豊かな土地です。

その美しい景観にひかれ、ログビルダーや陶芸・木工・染色などの多くの分野の工芸家たちが移住して工房を構え、また筑波山の麓という好条件のもとハングライダーやパラグライダーのメッカとしても知られています。  やさとの風景 有機の郷づくりの会 いしおか有機農業推進協議会

1988年には県内でも最も早くヘリコプターによる農薬の空中散布が中止され、 そのおかげでやさとでは今でも町のあちらこちらで蛍やタガメなどを観察できます。

起伏に富み、豊かな自然に恵まれたやさとでは、昔から養豚、酪農、養鶏などの畜産が盛んで、その家畜から得る有機物や山の落ち葉を堆肥にした野菜・果物の多品目、複合農業が古くから在来農家の人々の手によって営まれてきました。

やさとと有機

豊かな自然に恵まれた土地

軍鶏 有機の郷づくりの会 いしおか有機農業推進協議会やさと在来農家によって営まれる有機農業の流れの他にも近年の有機農業推進の動きに先駆け、1970年代のはじめには都会からの消費者によって、やさとでの有機農業を実践する自給農場(たまごの会)が建設され、それを契機に以後多くの有機農家が誕生し、その農家がまた自分の農場で新たな研修生を育てることで、徐々に他地域からの移住型新規有機農業就農者が生まれました。

豊かな自然に恵まれた土地

その後の20年ほどは、同じ町内に、在来農家の方々に混じって、外部から移住した数軒の新規就農有機農家がぽつりぽつりと点在するという時代が続き、今から 10年ほど前の1997年にはJAやさとで有機栽培された農産物を取り扱う「有機栽培部会」が発足します。

やさとの有機研修制度

全国が注目するやさとの先進的有機研修制度

その有機部会を立ち上げたJA職員は、生協での仕事で都会とやさととを行き来するうちに、農村部の若者の離農とは反対に、都会の若者が農業に興味を持ち就農を希望する新しい傾向が存在することを感じることになります。

“本当に農業に興味を持ち、やる気のある農家出身者以外の若者たち、異業種からの転職者がどうにか家も技術もない「非農家出身者の就農」という高いハードルを越えて、農業という仕事につく方法はないのか・・・”

ゆめファームやさと 有機の郷づくりの会 いしおか有機農業推進協議会 農業の行く末を思うJA職員のそんな思いがもととなり、99年にはやさとに有機農業による新規就農研修制度(ゆめファームやさと)が設立されました。

新規就農の研修期間は2年間。応募資格は県内外の在住者を問わず、本気で有機農業に取り組む意思のある人で、農業経験は不問。単身での農作業は困難な面が多々あるため、配偶者があること(家族単位での応募)。県の担い手育成基金からの助成を受ける関係から年齢は39歳まで、という応募規定が設けられ、広く一般の若者へ向けて就農への門戸が開かれました。

1999年に第1期生が誕生し、以後、毎年確実に各地の研修希望者からの応募があり、これまでにこの研修を経てやさとで独立就農を果たした農業者は9組。現在も2組の家族が「ゆめファームやさと」での研修を受けて有機農家としての独立を目指しています。

そして、このようなJAを通じての公的な研修制度のほかに、やさとに一定期間住み込んで農業 実践を体感することのできる場所(農的暮らし「百姓の家」セミナーハウス・スワラジ学園)もあり、また、まったく個人的な縁を通じての、個人の農家での研修というものを経て、独立する有機農家もやさとには数多く存在しています。

やさとの有機農業の特色

就農者 有機の郷づくりの会 いしおか有機農業推進協議会現在のやさとの有機農業の特色といえるのは、地域に50軒ほどもある有機農家が、協同組合などの組織に参加するしないに関わらず、互いに孤立・競合することなく、農家同士が共同活動や共同出荷、子育てなど家庭同士のつながりを経て、情報交換したりときに助け合いながら独自の農業を営んでいるという点です。

また、新規就農の先駆けとなった有機農家の存在や、在来農家を含めたこの地域全体が持つ有機農業に対する理解と容認度の深さがやさとでの有機農業による新規就農を可能にさせる大きな要因となっています。

2008年現在、JAの有機栽培部会員の人数は28人で1997年当初の約4倍。割合からするとJAでの有機栽培部員の3割はやさとの在来農家であり、7割が他地域からの新規就農者となっています。

離農者が相次ぐ日本の農業にあって、毎年新規就農者が増えるこのやさとは、これからの日本の未来における農業の目指す形、ひとつのモデル地域となる要素を大いに秘めた、若い農業者の活気溢れる土地であるといえるでしょう。

pagetop